骨、飢餓、チョコ

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 頭を優しく撫でながら、小春は言った。 「あおちゃん、ごめんね。ここに来るまでにずいぶん時間がかかっちゃった。でも、これからはずっと一緒だよ……今度は私があおちゃんに、お返しをしてあげるね」  二人は、そっと唇を重ねた。それは、チョコに似た甘さだった。  次第に、抱き合う二人は白い光になっていった。  最後に無数の光の粒子となって、二人は、天に輝くあの白い星へと旅立っていった。
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