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フットサルは「屋内でするサッカー」というイメージだったが、屋外に設置してあるコートで行うことが多かった。
男性が15人、女性が10人、その中で5人ずつのチームに分けてミニゲームをする。チーム替えは3ゲームごとにするらしい。
私以外の人たちもそれぞれがほぼ初対面の人たちだったらしく、ミニゲームが始まる前にチームごとに軽く自己紹介をした。
少し打ち解けた後にミニゲーム開始。
「初心者もたくさん来る」と聞いていたのだが、小学生から大学生までずっとサッカーを続けていた人や、Jリーグチームのユースに所属していた人までいた。
女性も、高校の時に女子サッカー部に所属していた人や、大学のサークルでフットサルをしていた人が多く、今日本当に初めてフットサルをするのは私ともう一人の女性だけのようだった。
初めのミニゲームで同じチームになった、一際上手な男性は、すぐに私の初心者っぷりに気付き、「茜ちゃんはゴール前にいてー!」と、相手チームからボールをカットしては、ゴール前にいる私のところまで軽やかにドリブルし、パスを出してくれた。
三度目のパスでやっとゴールを決めることができ、大はしゃぎ。関東に出てきてから、おそらく一番笑っていた日だったと思う。
何より、その場所にいた人たちがみんな、とてもキラキラしていて、私もその仲間になりたいと強く思った。
それから、私のスケジュールはフットサルで埋まっていった。フットサルで出会った人たちは、私にとってかけがえのない大切な仲間となっていた。
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