奇剣 かやりの風

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奇剣 かやりの風

1 「なぁに、ほんの、お返しでございます」  ひとりヘキサという少女のみが飄々(ひょうひょう)と笑った。 「いまのは、いったい」 「ちょっとした芸でございますよ。旅をしていると色々と身に付きます」  後に聞いた話によれば。  それは、かやりの(フラガラッハ)という奇剣であるらしかった。
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