第2章

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少しばかり飲み過ぎたようだ。たまには悪くないだろうと自分を納得させる。別に気分が悪くなるまで飲んだわけじゃないかと。 部屋に着くとコップに水を2杯飲んだ。腕時計を外し、服を脱いでベッドに転がり込む。 しばらくすると強い眠気が襲ってくる。僕はそのまま眠ってしまった。 * 怜央がいて、何かを僕に話しかけている。何を言っているかはわからない。 また星空の見える空間に横たわっていた。暗くて、広いのか狭いのかあいまいだ。ただ不思議と落ち着いていて悪い気はしない。 彼女は僕達が通っていた高校の女子の制服を着ていた。 靄がかかっているのか顔はよく見えない。 怜央の気配がが徐々に離れていくのがわかった。 彼女の名前を呼ぼうにも声がでない。体も動かせない。 僕の意識は、温かい泥のなかにゆっくりと沈んでいった。 「ゆっくり眠りなさい」そう言われた気がした。
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