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(何なのよ・・・このやかましい連中・・・アホらし・・・)
それまで冷やかな視線を彼女達に向けていたドールだが、
何か「イヤな予感」を感じ、そそくさとその場を離れ・・・・
「じゃ、あんたがドラムね!!はい決定!!」
「・・・・・はぁ?」
「だぁ~かぁ~らぁ~~~、このバンドのコピーやんの!あんたって案外ニブいのねぇ。」
「・・・・・・勝手にやれば?私を巻き込まないで。」
「ほんっとにニブい!!ドラム無しで出来るワケないでしょ?!」
(理解不能・・・理解不能・・・何なの?なれなれしい!!)
ドールは面食らった。初対面の相手に対して、この警戒心の無さは何?!
「あ、そうそう!その顔!!そのつ~んとすました偉そうな態度!ドラムの「Y」そっくり!!ね、決定!!」
ブチッ!!!(あ、キレた)
「誰が偉そうだって?それに、Yは偉そうでも何でもないじゃない!!
言っとくけどねぇ、彼は心の傷を全部それこそ命懸けで音楽にしてるのよ!!
彼の事を悪く言う前に、完コピしてみなさいよね!すっごい難しいんだから!!」
「だから、ドラムが無いと出来ないって言ってんでしょ?あんたが入ってくれなきゃ出来るモンも出来ないっての!!」
「やるわよ!!ドラムだろうが小太鼓だろうがやってやるわよ!!難しいんだから!!後になって後悔しないでよね!!」
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