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(げ・・・・)
「やっりぃ~♪私、ヨシノ。よろしゅ~~!」
一発KOでドールに勝利した、このクチ達者な少女が微笑んだ。
「あの、私、ミオリです・・・」
先程ベースをやりたいと言った、どう見ても小学3~4年生の少女がはにかんだ。
「んで、私、ルギ。」
ギターは任せろとはしゃいでいた一見男みたいな少女が手を差し出す。
「じゃ、俺はホムラって事で。どーも。ドラムが一番きっついけど頑張れや。」
バレーボール選手の様に背が高い男がドールの肩をたたく。
「・・・・ドール。」
下を向いて、小さくつぶやく。
不快でしかないはずの「他人との交流」。
だが、不思議な事にドールの心は晴れやかだった。
「大好きなバンド」を、同じように愛する目の前の少女達。
心が・・少しづつ融けていく・・・・
「うっし!じゃ、バンド名決めなくちゃ!!」
「そりゃもちろん・・・リーダーのドールに決めてもらおうよ!!」
「?!」
「そうね。2分で考えて?リーダー♪」
(ちょっと待ってよ・・・えっと・・・えっと・・・)
次々に起こる「予想外の出来事」。ドールの頭は完全に「メダパニ」にかかっていた。
「ほら、あと1分!!」
「え・・・えっと・・・えっと・・・あ!!!」
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