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「ね、ALIVEってどう?生きるって意味・・・私達にぴったりじゃ・・・えと・・・イヤなら・・・」
「はい決定!!多数決、満場一致でALIVEに決定!!」
(・・・満場一致って・・・多数決って・・・)
「ぷっ・・・あはは・・・あははは!!あはははは!!」
ドールは・・・笑っていた。
おそらく彼女にとって、人生で初めての経験だっただろう。
警戒心のかたまりで、絶対に感情を出さなかったドールが笑っている。
「ね、ドールさぁ・・・もっと笑おうよ。」
ヨシノが言った。何故か声が震えている。
「ドール、いつもいつも寂しそうだよ。先生の言うコトも守らずに死に急いでるって感じでさ・・・。」
「え・・・?」
「もっとさぁ・・自分を大切にしようよ・・・私達、確かに病気だけど・・・まだ生きてるんだからさぁ・・・」
ヨシノは泣いていた。その涙を見て、他の仲間達も次第に目に涙を浮かべる。
「あんたは間違っても一人ぼっちじゃないからさ・・たった今から、もう一人ぼっちじゃないからさぁ・・・」
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