飯塚波奈の職場

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全員のお腹も満足し、なんとなくお開きの空気になった。 また逢いましょうね、の約束をし、それぞれが屋台を後にする。 王将は骸骨の背中を揺すって起こしていたが、なかなか起きない。 鮭と熊は、肩を寄せあって夜の闇へと消えていった。 「波奈さん、いつでも大歓迎ですよう。また夕飯、食べに来てくださいよう」 狸は、波奈からのたぬきごはん代をかたくなに受け取ろうとしなかった。 それもまたお返し、だそうなので、波奈はありがたく甘えることにした。 信号を渡ってしまうと、あっという間にアパートに帰りついた。 まるで夢のようだ。 銀色の骸骨に、大きな王将の駒に、鮭に熊。 それに狸の作った、たぬきごはん。 波奈はほろ酔いで、ベッドに横になった。
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