クイズ付き小説「He is 魚類!」

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 「ねえ、ジェネラル。どうしてきみが猫で僕の方が人間なんだろうね?もしその逆だったとしたって全然かまわないのにね」  そんなことを問いかけてみたところで、ジェネラルはただ大儀そうに視線だけこちらに向け、ひとつ欠伸をするとまた直ぐに眠りに落ちる。いやいや、僕だってそこに何らかの解答があるなどと思っているわけじゃないんだ。生きているとは実に不可思議なこと。僕らがそれぞれ別々の種に生まれつき、しかも同時にこの時代を生きているってのはとっても奇妙…そんな感覚を、ジェネラル、きみと一緒に分かち合いたかっただけなのさ。
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