プロローグ

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キラキラ太陽が青空に輝く7年前の5月。 私の前にあなたが現れた。 キラキラやさしい笑顔。 青空をそのまま映すようなきれいな眼。 力強そうなのにしなやかな腕。 テレビに出てる人みたいに、周りの空気までキラキラしてた。 ネイビーのジャケットの下からVネックのカラーシャツが綺麗な首筋を目立たせてる。 「おはよう」 あったかくて優しくて包み込むような声。 あなたは、みんなに人気で私なんかが近づける人じゃないって思ってた。 「いい天気だね、ここ秋になるともみじが綺麗なんだよ」 こんな素敵な人だから、素敵な彼女さんがいるんだろうな。 私の予想は当たっていて、細くて小さくて女の子って感じの彼女さんがいた。 それが、私とあなたの出会い。 そして、3年前、あなたが私の手を握ってくれた、その日からの物語。
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