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私のプレイスタイル
金髪の魔法使いを串刺しにせんと、複数の矢が飛来する。しかし、魔法使いの少女は矢には目もくれず魔法の詠唱を続ける。彼女にはわかっていた。その矢が自身を貫くことはありえない、と。
少女の予想通り、矢は彼女に突き刺さる寸前で全て斬り落とされ、弾かれ、逸らされた。魔法使いの前には一人の騎士が立っている。重厚な鎧に身を包んでいるとは思えない俊敏な動きで彼女を庇い、そして自身も無傷だった。
少女は詠唱を終え、広範囲を魔法で薙ぎ払い敵を一網打尽にする。
「お前、少しは避けるとかしろよ!」
「あら、だって貴方が守ってくれるんでしょ?」
「そりゃあ勿論だが、こっちはヒヤヒヤするんだよ!」
戦闘が終わると、決まって少年と少女は口論を交わす。口論と言っても、少年がいつも言い負かされているが。
それを見て他のパーティメンバー達は「やれやれ、またいつものか」と口にするのであった。
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