第1話 初恋

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飲んだあとは、みんなでガッくんの家にお泊り。 私はお母さんと同じ部屋。 積もりに積もる話を、夜が更けるまでたくさん話した。 私が学校に馴染めて新しいスタートをうまく切れていることを、お母さんは喜んでいた。 キョンちゃんは椅子に座ったままウトウトして、そのまま眠ってしまった。 ガッくんはブツブツ言いながら、遅くに帰ってきたおじさんのお酒の相手をしていたようだった。 翌日は学校が休みだったので、お母さんとキョンちゃんと3人で買い物に出かけた。 「可愛い服ぐらい買っとかなきゃ彼氏もできないわよ!」 「そうよ!こーゆーワンピースとかスカートとか…意外と似合うじゃないの。」 大人2人、勝手に盛り上がりながら、 服や靴をたくさん買ってくれた。 それからお茶して夕飯まで食べて、お母さんは自宅へと帰っていった。 私はガッくんのところにもう一泊。 とは言っても当のガッくんは、ユウスケくんやハルくんのお兄さんを初めとした海南高校サッカー部OBの面々とフットサルの試合に行ったらしく、夜はその打ち上げでいなかった。 私はキョンちゃんとおじさんと3人、映画を観たりおしゃべりをしたりして過ごした。
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