第1話 初恋

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「ナナ、久しぶり! ナナも呼ぼうと思ってたとこだったのよ」 キョンちゃんは、私の姿を見つけた瞬間、そう言って私に駆け寄った。 「たまたま東浜にいたら、ハルくんが見つけて声かけくれたの。」 「ハル、ありがとね。 そういえば今日ナツくんは?」 「ナツはマレさんたちと飲み行くらしいよ。」 「あら、そうなの? マレくんたちもまとめて連れてくればいいのに。 ナツくん、帰国してからまだ顔出してくれてないじゃないの。」 キョンちゃんは、残念そうにそう言った。 会話の流れから、ナツくんとマレくんはガッくんの先輩のようだ。 キョンちゃんとおじさんが社交的なので、ガッくんの家はよく溜まり場になっていた。 だからキョンちゃんもおじさんも、ガッくんの友達やサッカー関係の仲間たちはほとんど知っているようだった。 こういうの、なんかいいな。 本当にガッくんの妹だったら楽しいだろうな。 そんなことがふと過ぎり、少しだけ私はしんみりとしてしまった。 リビングに入ると、おじさんがすでに肉を焼きながら食べていた。 私たちも席につき、乾杯して肉に箸をのばす。 お肉大好きで、なにげに大食いな私は、 「ナナちゃんって意外と食べるんだね。 少食なのかと思ってた。」 と、みんなに驚かれ、お皿に次々と肉が置かれた。 酔っ払いのハルくんに勧められ、少しだけお酒も飲んだ。 私、お酒は結構強いみたいだ。 (未成年の飲酒は法律で禁止されています) お酒を飲んでしまったので、この日はみんなと一緒に泊めてもらうことになった。
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