第1話 初恋

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翌朝早いので、一番最初にお風呂に入る。 私が髪を乾かしてリビングに戻ると、ガッくんはすでに寝息を立てていた。 すると3人から質問攻めになる私…。 「ナナちゃんって本当に彼氏おらんの?」 「絶対言わないから…ガクが好きなのか?」 想定内のこの質問…。 「それ、言われすぎて飽きました。 ガッくんをそんな目で見たことないので。」 「なんだ~。」 「まさかとは思ったけど、そうだよね。」 「じゃあ、どんな人が好きなの?」 「秘密です?」 「つーか、最初ナナちゃん見たとき、ヤンキーかと思ったけど違うんだね。」 「違います…。」 「酒強いけどね。」 「体質です。」 「ガクが、ナナは見た目こんなだけど中身は真面目って言ってたけど、本当なんだね…」 みんな言いたい放題(笑) 盛り上がっていて、冷蔵庫に缶チューハイを取りに行こうとしたところで、 「ナナは明日朝から学校なんだから、酔っ払いに付き合ってないで寝なさい。」 キョンちゃんにそう言われていまい、私はしぶしぶ先に布団に入った。
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