第1話 初恋

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この数日後の朝、彼がいるであろう時間帯にコンビニにふらりと入った。 いつも通りメロンパンとお茶を手にとり、レジの方に目をやると、 見たことのない大学生くらいの女性と彼が仲よさそうに話している姿が目に映った。 彼に引けを取らないようなスレンダーなモデルのような美女。 彼を上目遣いで見上げ、嬉しそうに話している。 そして例の彼も、いつものクールな表情とは打って変わってニコニコしながら楽しそうに話していた。 彼、あんな顔するんだ…… あの女の人、彼女なのかな……… 「次にお待ちのお客様……」 ぼーっとしていた私は、呼ばれた隣のレジで会計を済ませて、そのままコンビニを後にした。
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