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その日私は一日中ぼーっと過ごした。
授業なんて、もちろん耳には入ってくるはずがない。
あの女の人綺麗だったな。
もし彼女なら、美男美女で本当にお似合い。
私、勝ち目ないじゃん。
モヤモヤした私は、学校帰りに1人でふらっと東浜に立ち寄った。
いつものベンチに腰かけ、波の音を聴きながら空を見上げた。
梅雨が近いせいなのか、この日の空は曇っていた。
梅雨になったらここには来れないな…。
そんなことをぼんやりと考えた。
そしてこの日はガッくんたちに会うこともなかった。
寮に戻り鏡に自分の姿を映す。
入学式直前に染めたオレンジ色の髪は、伸びて根元は真っ黒のプリンになっていた。
なんか私、汚いな…。
彼と楽しそうに話していた女の人と自分を比べると、どこを見ても見劣りしてるように感じた。
綺麗になりたい。
少しでも彼に釣り合う女になりたい。
次の週末、私は思い切ってイメチェンをすることにした。
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