第1話 初恋

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その次の月曜日。 「おはよう!」 「おはよう…ナナ!? なにがあったの?」 私を見るなり驚く友人たち。 「爽やかになったじゃん♪ そっちがいいよー。」 「ヤンキー臭抜けたね!」 「ナナ可愛くなった!」 みんなの反応を見たあかりは、 「よかったね、好評で♪」 と私の肩をこっそり叩いた。 イメチェンは思いのほか好評☆ そう、私はオレンジ色のプリン頭を落ち着いたダークブラウンに染め、 腰まであった髪を肩の少し下くらいのセミロングまで切ったのだ。 あと、アイメイクを少しナチュラルなものに変えた。 そしてこの日の夜、ドキドキしながら例のコンビニへ。 中に入ると、彼はだるそうにレジに立っていた。 いつも通りメロンパンと飲み物を手に取り彼のいるレジへ向かう。 ドキドキしながら顔を上げると… 彼を見上げるとばっちりと目が合った。 「あ………」 2人、声が重なった。 しかし私は緊張して、それ以上なにも言葉が出てこない。 すると袋詰めを終えた彼が口を開いた。 「髪、切ったよね? だいぶ雰囲気変わったから、一瞬誰かと思ったよ。」 …えっ!? 彼、私のこと覚えててくれたの?? 少しだけ期待はしていたみたいだけど、声をかけてくれるなんて思ってもいなかったので、私は嬉しくてびっくりして、上手く言葉が出てこない。 「あ…はい。 入学式からそのままだったので………。」 ドキドキの音、聞こえてないよね? 彼はニコッと微笑むと、いつも通りに会計を済ませた。 そして、 「いつもありがとね。」 そう言って商品を渡してくれた。 「あ…ありがとうございます。」 緊張しながら笑顔を作り、コンビニを後にした。
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