第2話 ツユコイ

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ご飯を食べ終わり、キョンちゃんとともにお皿を片付けると、テーブルにはグラスと缶ビールとコーラが置かれた。 「今日は泊まっていくのよね?」 「うん、外泊届け出してきたよ。」 ガッくんがこっちを見ていたので、私は目配せをした。 「泊まってくならさ、ちょっと2人で散歩行かない?」 私が頷くと、キョンちゃんはガッくんをジロリと睨んだ。 「二人で散歩って…気をつけるのよ! ナナはまだ高校生、しかも15歳なんだからね!」 何かあったらすぐ連絡するよ、と告げて、いつもの東浜の方へとガッくんと2人歩いた。 梅雨の終わりの空にはうっすらと星が輝いている。 「それで…ナナの話聞かなきゃだったね。」 「うん…。 えっと、何から話せばいいのかな。 あのね…失恋したって言っても、告白したとか付き合ってたとかじゃなくって。」 初めてガッくんにコンビニの彼のことを話した。 連絡先を渡したけど音沙汰がないこととか。 「ナナが好きになったやつとか見てみたかったなぁ。 それで、どんなやつなん?」 「別に見なくていいよ。 えっとね、、見た感じガッくんくらいの歳かな? 4月になってから見るようになったから、1年生じゃないかと思う。」 「1年生かぁ…うちの大学かな?」 「寮のすぐ近くだから、海南大じゃないかな。それか短大か…。」 私がそう言うと、ガッくんは何か閃いたように、手をパンっと合わせた。
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