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海沿いの遊歩道を歩いていると、ハルくんとソウくんが公園前のベンチに座っているのが見えた。
「ハルくんにソウくん!」
私が駆け寄ると、2人はベンチから立ち上がって私たちに手を振った。
「ナナちゃん、帰り?
友達も一緒って珍しいね。」
ハルくんはそう言うと、2人を覗きこんだ。
「あ、そうだよね。
それより今日ガッくんは?」
私が尋ねると、ソウくんが口を開いた。
「ガクはナツさんとコンビニ行ってるよ。」
「そうなんだ。キョンちゃんから伝言頼まれてるんだけど…。」
「すぐそこだから、そろそろ戻ってくるんじゃない?」
ハルくんはそう言いつつ、2人のことが気になっているようだった。
「それなら良かった。
あ、この2人ね、高校のクラスの友達のランとモモコ。」
「初めまして。」
「2人も寮生なの?」
「ううん。2人はこの辺、というよりハルくんと同じ中学だよ。」
私がそう言うと、ハルくんは何かを数えた。
「まじで!?
でもナナちゃんの同級生なら…4個下だし被ってないからなぁ。」
5人で話していると、ガッくんとどこかで聞いたことのある声が近づいてきた。
「ナナちゃん、ガクのこと探しに来たみたいだよ。
つーかナツもガクもおせーよ!」
ハルくんがそう言った瞬間、私たち3人はガッくんたちの方に振り向いた。
「あ、ガッくん………
えっ?!」
私は目を疑った。
だって、だって…。
ガッくんの隣に立っていたのは、
紛れもない、あのコンビニの彼だったから……。
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