プロローグ

3/5
前へ
/82ページ
次へ
教室に入ると、あかりは前の席のすごく綺麗な女の子と話していた。 思わず見とれてしまうような、正統派の美少女。 私が手を振ると、2人は私に向かって小さく手を振り返した。 「ナナ~遅いよ! この子、同じ寮のナナ。 見た目こんなんだけど、超不思議ちゃんなんだよ。」 「不思議ちゃんって(^^;; 櫻木 七海です。」 「初めまして。 中山蘭(なかやまらん)です。」 「ランもね、家この近くらしいよ。 ってゆーか寮の近所だって!」 話していると、もう1人やって来た。 「ランおはよー! 同じクラスでよかったぁ。 あれ。もう友達できたの?」 小動物系の可愛らしい女の子が、目をクリクリさせて、私とあかりを交互に見つめた。 「アカリです。」 「ナナミです。」 私とあかりが自己紹介をすると、彼女はにっこり微笑んだ。 「初めまして、岸川桃子(きしかわももこ)です。 ランとは小学校からずっと一緒なの。」 アカリ、ラン、モモコ。 これから一生続いていく、かけがえのない友達と巡り逢った。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加