沖田総司 最期の一日

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「またいつか一緒に戦場に立つ時が来る」 「そうですね」  総司に生きろと言いたかったのだろう。 素直にそれが言えない土方が総司にはおかしくて、可愛くて。だから総司は茶目っ気たっぷりの声で土方に返した。 「知っていますか、土方さん。一緒に戦場に立つという事はどちらか一方が生き残っても仕方がないのですよ。ちゃんと土方さんも生きていて下さいね」 「当然だ」   そう言って少し口角を上げた土方はいつもの調子が戻ってきているようだった。 だから、総司は安心して弁天台場近くにいる新選組の元へと向かう事にした。   夜道を一人、馬に容赦なく鞭打って。
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