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「この町にある神社の神楽、まぁ、昔のダンスみたいなものだ。ちょっと違ってるような気もするけど、まぁそんな解釈でもいいでしょう。それを私のお父さんがやっていて、あの鬼役なんだよ。確か、鬼が侵攻してきて、それを撃退するっていう話だったかな。でもそんな話より見に来ている人は、その鬼か餅投げだと思うけどね」
「餅投げって・・・?まさか文字通りあのお餅を投げるんですか!?それは確かに鬼ですね。天使だけじゃなく、政府とかそこのあたりも敵に回しそう・・・」
話のスケールでかすぎでしょ。
「いやいや、ちゃんと袋詰されてるやつだからね。参加費無料で餅がもらえるという素晴らしすぎるというね」
「それって大赤字なんじゃないんですか?」
「そうだよね。私もそれは思う。でも、なんかその神楽の保存委員会ってのがあるらしくて、お金はそこからでてるらしい。多分」
「日和さん、あの家ですか?」
「そうです。あれ、車が・・・」
おばあちゃんかな。週1くらいでここに行ってるし。そういや、この家の鍵借りてくるの忘れてた。あぶなっ、ナイスおばあちゃん。
「ん?なんだ?あの車」
「おーい」
「まぁ、日和じゃない、どうしたんだい急にこんなところまで。お友達まで連れて」
「最高の寝床を求めてここまで来たんだよ。あ、おばあちゃん、これ持つよ」
「ありがとねぇ」
「こ、こんにちわっ。に、虹乃みらいっていいます」
「十知神奈です」
「よろしくねぇ。あ、そうだ、問題なかったら、今日はもう日も落ちるしここで泊まっていきな。たしか、ここが目的地だったんでしょ」
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