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「いえ、私は、お嬢様、みらい様のお手伝いとして働いております」
「おやまぁ、そうだったのかい」
「日和先輩、これ、なんて言ってましたっけ?」
「あぁ、これはゴーヤの佃煮だね」
「最初はそこまでだったんですが、だんだん美味しくなってきました」
「おやおや、それは嬉しいねぇ」
「これはどこで売っているんですか?」
「売っちゃいないよ。私の手作りだからね」
「あの、すこしこの佃煮、いただけませんか?」
「いいよいいよ、たくさんあるから好きなだけ持ってお行き」
「ん。床に敷いている布団もなかなか・・・」
もう神奈は寝床の専門家なのかな?いや、そうじゃないだろうけど。
「布団って床に敷いて寝ることもあるんですね」
おっとこのお嬢様、床敷きの布団初体験だと!?さすがですなぁ。
「まぁ、もう寝よ寝よ」
「はい」
━━━━━━━━翌日
「・・・より・・ぱい・・ひ・・せんぱい・・・日和先輩!」
「ふにゃぁ。なぁに、あやのぉ・・・・」
「私はみらいですよ。おはようございます、日和先輩、もう朝ですよ」
ん?あー・・・ん?あ、そうだった泊まっていたんだった。
「え、もう。あれ、神奈は?」
「もう朝ごはん食べてますよ。しかも私が起きる前から。日和先輩のおばあちゃんの料理が気に入ったらしいです」
ふー、食べた食べた。
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