Encounter

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周りの奴らが気を遣って親の話を出さないようにしてるのに気づいて居心地の悪さを感じてた中、こうやって話してくれるのは、嬉しかった。 一緒にたくさん馬鹿してる友人の、真面目な顔と、自分が親に何も出来なかった悔しさ。 こいつと、目標を追いかけられたら、なんとなくで生きてきた俺も、初めて殻を破れる気がした。 「わかった。やろう。でもやるからにはお前についていくだけじゃなくて、一緒に、二人で成功させるぞ」 領は目を見開いた後、泣きそうになりながらくしゃって笑って ありがとう、って言って。 なんか恥ずかしくて、はいはい、って目を逸らした。
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