躁状態

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「俺は無敵だ!るみちゃんと 付き合える。」 と、念じながら家に帰った。 翌朝、るみちゃんから返事がきてないかと ラインをみた。既読にはなっていたが 返事はなかった。松村さんに電話した。 「昨日、ラインってやつでるみちゃんに 告白しました。」 「俺はまだ告白するのは、早いと思って わざと連絡先おしえなかったのに。 そっとしとけって言ったやろ。」 「すみません。」 そして電話を切った。 この頃から、iPhoneのiPodを聞いていて、 シャッフル機能にしていると、 曲の途中に突然次の曲に飛ぶことが よく起こるようになった。 故障かと思っていたが、不思議とその時に 聞きたい曲になるのだった。 昼過ぎにきのう捨てた物をゴミ処理場に 持って行くことにした。 ちょうどゴミ処理場の坂を登る時に、 曲が飛び栄光の架け橋が流れた。 思い出がつまった物を捨てるので、 なんだか感極まって、 涙がこぼれそうだった。 ゴミを捨てた帰りに、坂を下ると赤い橋 のある神社を通りすぎたのが気になって、 車を停めて歩いて神社に向かった。 お参りをして、橋を写真に撮った。 左手に時計がないのは 落ち着かないと思い、 買いに行くことにした。 1時間かけてイオンに行くことにした。 途中にサービスエリアによって、田島に 電話した。 「るみちゃんにメールで 告白したんだけど、返事がないんだ。 もう1回メールしてもいいかな?」 「それはやめとけ。」 「うーん。付き合えるような気がするけど。」 「たぶん無理やぞ。」 「とりあえず返事を待つよ。」 「そうやな。」 電話を切り、イオンに着いた。 服屋の前を通り、パンツが欲しくなった。 気に入ったのがあったので、試着して、 裾直しをお願いした。 「アウターはどうですか?」 「どんなのがあるの?」 そしたら、真っ赤なセーターを出してきた。 「赤なんだね。似合うかな?」 「お客様の雰囲気にぴったりですよ。」 「たしかに最近、赤いものに縁が あるんだよ。」 「じゃあお買い上げですね? 試着してみますか?」 「うん。」 試着したらしっくりきた。 「これもお願いするよ。」 「ありがとうございます。 裾直しは30分後にはできます。」
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