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第1章 始まり
ここは天国。
神や天使が住む所。
死者が永久の祝福を受けるところである。
天使は基本的にいい性格をしている。
だが、いい性格の者がいれば当然悪い性格の天使もいる。
そして今、天国では男女の天使が話していた。
「…それでその子が『女王様』の娘なんですね?」
「あぁ、間違いない。……俺たちの邪魔になると思うか?」
「えぇ、そうなるでしょう。…」
「そうか…。」
そう言うと男の天使が考え込んだ。
「それにしても昔夢に顔を出した子が王女だったとは…。」
女の天使がため息を漏らす。
「…なぁ、どうするんだ?」
「考えとしては…排除ですね。」
女の方の天使はなんてことないように言った。
言われた男の方も特に反応することなく返した。
「あぁ、そうだな。お前に任せられるか?」
「えぇ、お任せ下さい。では」
そう言うと『ソルティー』は地上に向かって飛びたった。
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