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だが、その場に居たのは、悪王子ではなく、愛想のいいお花屋さんだったので、
「じゃあ、今度、安くていいのがないか見ておきますよ」
と言ってくれた。
「ありがとうございます。
あ、私、晩ご飯買いに来たので」
と右側に見えてきたファストフードの店を指差しながら、葉名が言うと、
「じゃあ、僕も買って帰ろうかな」
と誠二が言い、そのまま、なんとなく一緒に店に入った。
「そうだ。
掃除する気になる観葉植物とかないですかね?」
と呟いて、
「……えっ?」
とやさしい誠二を苦笑いさせながら。
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