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https://www.semi-doll.co.jp/company/
・社長からのご挨拶「日本の伝統工芸を守る」
蝉人形は長保2年(西暦1000年)から歴史が始まっていますが、我が社は明治25年(1892年)に人形メーカーとして埼玉県蝉山市に創業しました。
私は会社が始まってから5代目になりますが、創業当時より我が社が目指してきたのは、大江定基が死して尚愛してやまなかった蝉殻御前のような「本物の愛」を男性の心から引き出せるような女性像の開発です。
蝉人形をよく知らない人々からは「日本式ダッチワイフ」などと心無い言い方をされてしまいますが、『人形』とは人々の孤独を癒す家族のような存在です。ぬいぐるみにしても、フィギュアにしても、それらを買う人々が居るのは、人形は常に傍らに寄り添ってくれて、厳しい社会で擦り切れた人々の心を和ませてくれるからです。
病気や障碍だけではなく、社会人の皆様が実際に感じているのは『孤独』です。
皆さんも社会に働いて出れば分かります。他人は全くあなたに興味など持ってくれません。与えられた業務や任務に徹するだけです。誰もあなたのことなんか考えていません。あなたが恋した王子様や美女達は、あなたよりも優れた相手を見つけて結婚してしまいます。
あなたが弊社のホームページを見ているのも、そのような厳しい現実にぶつかっているからではないでしょうか。
蝉山市は蝉人形の街として有名でした。最盛期には地元に50社以上あった蝉人形メーカーも現在は弊社だけとなっております。
弊社が生き残った理由は、数々の倒産危機を乗り越えながらも、次の3つの企業理念だけは絶対に守ってきたからです。
・お客様からの『愛』を引き出す。
・お客様が明日も人生を生き抜くための『勇気』を引き出す。
・お客様に「安らぎ」を提供して『希望』を引き出す。
弊社は、感情を『与える』モノではなく、『引き出す』ものと考えております。創業から100年以上も会社を守ることが出来たのも、日本の伝統工芸を守ることが出来たのも、お客様方から『愛』『勇気』『希望』を引き出されてきたからだと考えております。
蝉人形株式会社第5代社長 西条八十夫
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