あとがきと言う名のネタバラシ

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「事故でお亡くなりになられたのはどなたで、今の奥様はどなたなのでしょうか?」  結論から言いますと、奥様は奥様です。  事故の時、同乗者はいたのか。  いました。「まい」と言う名の愛人です。  旦那様は愛人と不倫旅行に行っていました。旅先での事故です。その結果、奥様に不倫がバレてしまいました。もしかしたら、薄々気付いていたのかも知れないけれど、この話には関係ないのでどっちでもいいです。  亡くなったのは誰?  愛人です。でも、本当に亡くなったのか亡くなっていないのかはどっちでもいいです。奥様にバレたことにより、愛人とは2度と会えなくなりましたので結果は同じ。  じゃあ、旦那様のいう奥様の話は?  事故で頭も打った旦那様は、記憶障害も起こしています。愛人を奥様と思い込み、愛人との思い出は奥様との思い出となりました。そして、奥様の存在そのものを旦那様は記憶からも視界からも消してしまった。それが今の状態です。  もし、奥様が入れ替わってたとすれば、ご近所にそっこーでバレます。入れ替わってる訳じゃないので、多少、旦那様の言動がおかしくても事故の後遺症として済ませられるだろう。こんな感じで矛盾してないよね?と考えながら書いたのをよく覚えています。  見える部分を限定したり、同じことでも見る方向が違うと、全く別の話になってしまうというのは現実でもよくありますよね(^^)こういう技法?は小説だけでなく、映画や漫画とかでもよくあって「実は…!」てのが結構好きです。私にしては珍しく上手くいった話だと思ってます。  ここまで読んでくださって、本当にありがとうございましたm(__)m  
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