〇未来

3/3
前へ
/9ページ
次へ
 まさに、好都合とはこのこと。ここならば、過去に飛んでも影響は最小限に抑えられる。  博士はすぐさま、アパートの一室―――人が暮らしていた期間が短い部屋を選んで、その部屋で世紀の大実験を行うことにした。  博士はタイムマシンを準備すると向かう先を設定する。  二十年くらい前でいい。万が一、失敗したとしても二十年くらいならば、今とそう差はなく生活していける。  時代に取り残されることがないよう祈りながら、博士はタイムマシンを起動させた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加