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「えっと俺は飯田武司って言います!大川大学1年で趣味はドライブです」
「おい武司いきなり自己紹介始めるなんて、可愛い子見て相当気合い入ってるな」
一緒に来た功太がそう言うと自分も自己紹介を始め皆順番に自分のことを話し始めた。
「後から、もう1人来るけど先に始めちゃいましょうか」
晶子が、そう言って皆に見えるようにメニューを回す。
「え、もう1人来んの?」
小声でそう聞くと晶子は険しい顔をした
「当然。言ったでしょ?」
女子が4人になるなら、もう1人誘えば良かったと来たがっていた大学の友人を思い出した。
だが晶子は特に人数が合わないことを責めもしないし俺も女子が多い方が好都合なので、それ以上は何も言わず美也と一緒にメニューを見ることにした。
「何にする?」
「んー何にしようかな?酔っぱらっちゃったら武司くん私のことを連れて帰ってくれる?」
ひとり暮らしを始めて良かった。武司は必死でニヤケた顔を抑え込みながら潤んだ瞳で見つめてくる美也に頷いた。
「おい武司。何ひとりでニヤニヤしてんだよ」
うるせーと口パクで功太に返す。
もしかしたら正面に座ってる功太も美也狙いなのかもしれない。ここは先手必勝だ。
「いいよ。酔っぱらってなくても連れて帰っちゃおうかな」
「やったー美也嬉しい」
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