出会いは唐突に

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「私はどんな方でもいいですよ?ソーマ以上に世間知らずな人はいないでしょうから。」 「おい、しれっと俺のことバカにしてんじゃねぇよ。俺もどんなやつでもいいんだけどなー。仲間になるかは、何回かクエストを一緒にやってからの方がいいな。俺たちが掲示板に募集をかけて、面接すりゃいいんじゃないか?」 「面接ですか、いい案ですね。このあと早速募集をかけてみましょう!」 そうして、俺たちは食後にまたギルドに戻ることにした。 その日はギルドの掲示板に募集をかけ、しばらく待ってみたが、声をかけてくれる人は出てこず、家に帰った。 次の日も、朝からギルド内で待ってみたが、結局現れず。さらに次の日も、その次の日も新たな仲間候補は現れなかった。 「なぁ、どうして募集しても人が来ないんだ?他の募集は消えてくのに、俺らが出してるやつだけずっと残ってるぞ?」 「さぁ、どうしてでしょう。自分で言うのもあれですが、そこそこ実力のあるパーティーだと思うのですが。」 それは、俺も少なからず思っていたことだ。ベテランとまでは行かなくても、それなりに活躍しているはずだ。 一人の冒険者が、パーティー募集の掲示板を眺めていた。人が入りそうなほど大きなリュックを背負ってる姿から、ポーターだろう。俺とイリスはしびれを切らして、その冒険者に直接勧誘をかけることにした。 「なぁ、あんた!入れるパーティーを探してるんだろ?よかったらうちのパーティーに入ってみないか?」 「え、本当ですか?それはありがたいです。私、ポーターに成り立てで、スキルもそんなに高くなくて中々入れてくれるところがみつからなくって。」 「それは、逆に運がよかったですよ!私達と一緒に冒険すれば、稼げること間違いなしです!」 このポーターとは、気が合いそうだ。これで新たな仲間をゲットしたと思ったのだが。 「俺の名前はソーマ。んで、こっちがイリスだ。よろしくな。」 「……ソーマ?……イリス?」 俺たちの名前を聞いて、そのポーターは突然顔色が悪くなった。 「ん、どうした?具合でもわるいのか?」 「い、いえ、そうではないのですが。あの、今回はパーティー参加はお断りします。」 「ちょ、どうしてですか!さっきまで喜んでたのに、ちゃんと理由を説明してください。」
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