第2章 変わりゆく愛しい人 side 彩花

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対談相手は…、天宮 怜斗。 中高一貫校時代の同級生で、わたしが手がけるストーリーの邦画やドラマなどの主題歌が彼が起用される事が多い。 わたしの手がけるストーリーに彼の曲調が合うからかもしれない。 中学1年生の頃から、6年間付き合った彼氏だからね。 わたしの事を、1番、よく知ってると思う。 怜斗と会いたかった。 そして、話したかった。 でも、別れた、関係。 たぶん、怜斗には、新しい恋人がいる。 そう思うと、彼と会うのが怖くなった。 だから、スタジオ入りをギリギリにした。 怜斗と対談以外で話す事にならないように。 対談にはアナウンサーが立ち会う。 何を聞かれるかわからないから怖い。 中高一貫校の同級生というのはプロフィールを見たらわかる。 わたしと怜斗が付き合っていた事も、風の噂程度には知られてる。 気が重い中、覚悟を決めて、スタジオ入りし、スタッフに挨拶をする。 怜斗は売れっ子アナウンサーと笑顔で話をしていた。 インタビューで聞かれる内容が書かれた紙を渡され、目を通す。 やはり、中高一貫校時代の事が聞かれるようだった。 わたしと怜斗が描く文章が似ているところから、中高一貫校時代の同級生だから、お互いの印象を話すらしい。 さすがに、これは、怜斗と打ち合わせをした方が良い気がした。 でも、売れっ子アナウンサーと楽しそうに話をしてる怜斗に近づきたくない。 中高一貫校時代の怜斗は、男女問わず誰ともすぐ打ち解けて、場を明るくした。 女子ともよく話してた。 あの時は、気にならなかったのに…。 東京に出てからは、違う場がわたしが見知らぬ女子と仲良くしてたから、嫉妬してしてしまってたんだ。
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