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連続ドラマを手がけるプロデューサーがスタジオ入りし、挨拶をするわたし。
プロデューサーが、わたしの手がけるストーリーを気に入ってくれたから、今、こうやって、わたしは活躍できてる。
対談内容の打ち合わせを怜斗としてないのを見て、『ぶっつけはまずいだろう』と、売れっ子アナウンサーと話している怜斗を呼んだ。
怜斗と2人切りにはなりたくない。
怜斗はわたしに気づき、一緒、驚いた顔をし、そして、わたしに近づいてきた。
「対談内容、打ち合わせしといて。お互い言われたくない事ぐらいあるだろ」
プロデューサーはそういうと、スタジオを作るスタッフのところへ行く。
怜斗と目が合う。
わたしは、怜斗に、無残に捨てられた女。
気まずい空気が流れる。
「お久しぶりです。メジャーデビューおめでとうございます。そして、わたしが手がけるストーリーにとても合う曲をつけて下さり、ありがとうございます」
「ああ…」
丁寧な口調で、なんとか余裕があるように演じて話すわたし。
怜斗は、戸惑ってる感じがした。
無罪に捨てた元彼女と、こうやって仕事で絡み、こうやって共演する事になるんだから…。
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