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着いた場所が俺のマンションで、警戒している彩花。
腕を引っ張って、連れて行く。
アーティストをしてると、人目のある所ではプライベートな事は話せない。
すぐに、ネット上にあげられる。
プライバシーなんてない。
俺と彩花の中高一貫校時代の事も、同級生の誰かがネタとしてあげた。
事実の事で、中高一貫校の俺と彩花の歩みを振り返る事ができ、許しがたい事だが、それを見て癒されてる俺がいた。
彩花を連れてきたはいいが、家の中は荒れ放題だった。
アーティストをしつつも、T大での学びを最優先させていた俺。
アーティストはいつまでも続けられる仕事ではない。
情報工学の分野に進み、IT関連の会社を起業する。
それが、俺の将来の夢。
リビングにはIT関連の資格の本がやまのように置かれ、床には衣類が散乱している。
ま、このマンションに女を連れ込んだ事はない。
だから、見られてまずいものはない。
女遊びは、彩花と別れてからの半年間しか、してない。
他の女と付き合っても、他の女と彩花の違いに目が行き、彩花以上の女なんていないと気付かされ、長続きもせず、ただ、虚しくなるだけだった。
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