第5章 時間を共に過ごす side 怜斗

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食事の後、俺は大学の課題に取り掛かり、彩花は片付けを終えた後、俺の側でノートパソコンを開き、小説執筆の仕事を始めた。 彩花は小説執筆をするところを俺に見せたがらなかった。 気が散るとかでなく、不安定になるから、俺には見せられないと言っていた。 だから、大学入学してから、出版社どころかテレビ局からシナリオの仕事を請け負うようになり、彩花が自宅マンションに籠るようになり、すれ違いになった。 彩花は今、俺の横で、鍵盤を弾くように、ノートパソコンのキーボードを叩いてる。 穏やかな顔をして、リズムにのって、叩くでなく奏でるようにストーリーを入力していってる。 止める事ができず、気づいたら、午後10時過ぎていた。 彩花に午後9時には送ると約束したのに…。 彩花を彩花の住むマンションまで車で送った俺。 彩花を側に置いておきたくて、離したくなくて、 「彩花、今の雰囲気を壊したくないから、ファン音楽祭まで、俺のマンションで暮らさないか?彩花が嫌がる事はしないから」 と、彩花に言ったら、彩花は首を縦に振りら明日の16時に迎えに来ると言って、俺は車を走らせた。 ファン音楽祭が終わるまでは、彩花が家に居てくれる。 それが、とても嬉しかった これがファン音楽祭が終わった後も続いたらいいな、と思う俺がいる。 ファン音楽祭の後に、彩花に、 『もう1度恋人同士になろう』 と言おう。 俺は、心に決めた 彩花とファン音楽祭までの日々は毎日、最高に楽しくて癒された。
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