437人が本棚に入れています
本棚に追加
出遅れもなく、音外しもなく、最高の歌唱力で歌い切った。
会場は大声援で、最高の演出ができたと思い、ほっとした。
怜斗の方を見る。
怜斗も最高の笑みを浮かべていた。
ファン音楽祭は、無事にフィラーレを終えた。
わたしと怜斗の10日間の生活も終わる。
怜斗の家に間借りしている部屋、昨日の夜のうちに荷物をまとめた。
土鍋とIHコンロはあっても困らないと思うから、置き土産に怜斗の家に置いておく事にした。
怜斗と、キムチ鍋とモツ鍋とすき焼きを、した。
熱々の鍋を2人でつっついて食べるのは、楽しくて、そして美味しかった。
今日は、自宅マンションに帰ろう。
そして、明日、荷物を届けて貰おう。
生放送が終わった。
わたしと怜斗の仮恋人も終わった。
怜斗と、プロデューサーや大物歌手に挨拶をし、大物歌手を見送った後、怜斗とタクシーに乗る。
怜斗のマンションに着いた。
怜斗が降りる時に、わたしは運転手さんに、わたしのマンションの住所を伝えようとした。
そしたら、怜斗が運転手に万札を渡し、わたしの手を引き、タクシーから降りた。
そして、わたしの手を引いて、マンションの中に入っていく。
最初のコメントを投稿しよう!