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「彩花、俺と、もう1度、やり直して欲しい。3年前に不安定な彩花を見捨て傷つけた俺だけど、彩花の事をずっと好きで愛していた。彩花以上愛せる女はいない」
怜斗の家のドアを開けて入ると、怜斗は靴も脱がずにわたしを抱きしめた。
「彩花、ずっと、この家にいてくれ。そしたら、俺が彩花のそばにずっといるから、不安は拭えるだろ?」
わたしを哀愁漂う表情でみつめてくる怜斗。
わたしも怜斗に抱きしめられ、怜斗を見上げて、じ、っと怜斗の切なそうな顔を見つめた。
「この家で暮らそう。彩花の事を支えるから。2度と離さない。俺のそば居てくれ」
怜斗の言葉が嬉しかった。
わたしも、同じ気持ちだったから。
だから、怜斗に抱きしめ返した。
気持ちを言葉にしたいのに、こういう時に言葉にできないわたし。
怜斗は、中高一貫校時代に6年間付き合った間柄だから、こういう時に、わたしが言葉で答えられない事を理解している。
わたしが怜斗ともう1度恋人関係に戻りたいという気持ちが伝わり、怜斗は私の肩に手を置き、密着した身体を剥がし、そして、私にキスをした。
軽い押し付けるキスから、舌を絡めるキスをし、そして、履いてる靴とわたしの靴を投げて、わたしをお姫様抱っこし、怜斗の寝室にわたしを運んだ。
「彩花、久しぶりに、彩花の身体を味あわせて」
シャワーも浴びてないのに、わたしと怜斗は3年半ぶりに身体を合わせた。
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