第1章 別れてもお互いの存在が気になる side 彩花

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都内の女子大の文学部で心理学を学んでいるわたし。 教養科目で小説に使えそうな科目をえらび学び、小説家として執筆に明け暮れある生活。 大学生の身分で作家として活躍してるわたしに、同級生のみんなは親切にしてくれた。 飲み会やコンパに声をかけて貰った事もある。 でも、多忙で1度も行けてない。 わたしは、大学で授業を受け、グループ活動をしている時間以外は、孤独だった。 中高一貫校時代は、わたしの隣に、怜斗がいて、怜斗がいるかは、男女問わずにみんなでわいわい楽しく学校生活を送れてた。 元々、引っ込み思案で大人しいわたしは、1人付き合いが苦手で疲れる。 怜斗がわたしの側に居てくれない生活が、こんなに息苦しいとは思わなかった。 わたしは、怜斗と別れてから半年以上経った今も、彼の事を思ってた。 いい加減、忘れないといけない。 そう決断ができたのは、桜の木に淡いピンクの花が咲き乱れる時期だった。 わたしは、怜斗がいなくても、1人でやっていける。 怜斗だけでなく、男は作らない。 わたしは、1人で生きていく。 そのために、小説家の仕事を可能な限り引き受け、1人で生きていける力をつけるため努力した。
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