第1章 別れてもお互いの存在が気になる side 怜斗

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彩花に惹かれた理由。 彼女の言葉の力と発想が豊かなところもある。一緒にいても飽きない。話していて楽しい。 彩花は高校1年生の時に、俺の勧めで応募した小説が直木賞をとった。 それにより、小説家デビューをした。 大学受験があるから、活動はあまりしてないと思っていたら、謎かけ小説などを執筆し、それがテレビ局のお眼鏡に入り、ドラマのシナリオを描いたりしていて、その結果、T大の文学部を落ちた。 彩花は俺と同じ大学に通えない事を哀しみ泣いた。 工学部を受けた俺は、彩花と同じ大学に通ったとしても建屋が違う。 最初の教養課程の2年しか、一緒になる事はない。 だから、近くの女子大でも同じと慰め、彩花を近くの女子大へ通わせた。 大学入学のために東京に上京して1ヶ月ぐらいは、彩花と毎日会い、俺のアパートで半同棲状態だった。 この時に男女が繋がる事をお互い初体験し、彩花は初めは痛みで嫌がったが、1週間でお互いの身体を求め合うようになった。 その生活が終わったのは、彩花が邦画とドラマのシナリオをなどの仕事を請け負い、締め切りが短いことから、俺と会わずに、彩花は自分のマンションに籠るようになった。 だから、俺も、彩花に負けないよう、楽曲作りをしYouTubeに投稿したら再生回数がかなりあり、ライブハウスで歌わせて貰えるようになった。 俺も彩花と同じように、楽曲で成功できて、彩花に追いついたと思った。 俺は、彩花の小説家としての才能にも惹かれていて、俺は彩花の才能に嫉妬していた。
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