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第2章 変わりゆく愛しい人 side 彩花
大学進学で東京に出た事で、テレビ局や出版社などに仕事で行く機会が増え、高校生までの地味なわたしを捨てた。
髪の毛は元々地毛が茶色くて緩い天パだからそのまま。
小説家して働いてるからお金には余裕があるから、女子アナファッションでお馴染みのレッセパッセやアプワイザーリッシェの服を着るようになり、メイクも施すようになった。
美人小説家として、名を知られるようになった。
中高一貫校の頃とは違う。
小説家なのに、テレビ出演の打診が来るようになった。
それは、丁重にお断りした。
わたしの見た目でなく、描く文章とストーリーで判断して欲しかったから。
とはいえ、断る事ができない事が多く、情報番組の対談やら番宣に出演しているわたし。
今日もサクラテレビで、新ドラマの番宣を兼ねて、ある人と。対談をする。
こんな日が来るとは思ってなかった。
でも、機会があってもおかしくない。
わたしが1番似合うと思う服を着て、丁寧にメイクを施して、スタジオ入りしたわたし。
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