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第1章 別れてもお互いの存在が気になる side 怜斗
彩花と別れて、彩花からのLINEも電話もパソコンメールも無視していた俺。
でも、俺を追いかけて、アパートまで駆けつけてきたら、少しは思い直そうとは思っていた。
ファンの女の子に囲まれても、なんとも感じない俺。
彩花の事がタイプで心底惚れ込んでた。
だから、彩花の代わりになる女なんていないと思うぐらい、俺は彩花を愛してた。
でも、東京に出てきてから、なかなか会う時間がないのに、俺がファンに囲まれてる事に嫉妬した。
そのせいで、2時間は彩花のご機嫌取りに時間がかかり、俺のアパートにもホテルにも行けなかった。
大学生になり、彩花の身体を抱き、盛っていた俺はお預けばかりを喰い、それなのに良心が許さずに、浮気をしてこなかった俺は、彩花と別れて、別の彼女を作ろうと思ってしまった。
彩花とほかの女が鉢合わせしないよう、引っ越しもした。
そして、彩花と別れてから、彩花に姿形が似た女性と付き合い、すぐに別れて、また別の女性と付き合うを繰り返していた。
1度の逢瀬で、違和感を感じて、やる事はやっても、すぐに別れる俺は、いつのまにか、その場限りの女性としか付き合わない薄情な男になっていた。
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