第十一章 死保留中探索調査委員会 ニ

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「……それが、松下さんの横に行くと、安眠できてしまって……」  どうしてなのか、俺は松下の傍に行くと爆睡してしまうのだ。 「……松下さんが、可哀想すぎますよ。聞いていますか?兄さん!」  新悟は俺の耳を引っ張っていた。  ここは新悟の部屋で、新悟は順調に自分の研究をしている。 俺も新悟に可愛い彼女ができて、結婚しますと言われても、 寂しいが許すだろう。 それは、それ以上に愛していると分かっているからだ。 「愛しているよ、新悟」 「兄さんが言うと、嘘くさいのですよ。でも、愛していますよ。兄さん」  新悟がキスして抱き込んできたが、俺は第二ラウンドをする体力はない。 体力というよりも、かなり眠い。 死んでいるので仕方が無いが、眠る事が本業のような気もしている。 だから、死ぬ事を永眠と呼んだのかもしれない。
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