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「俺は、もう長くない気がするけど、成仏でもいいよ。絶対に死保に行きたくないしね」
久住は自分の寿命を悟ったという。
「もしかして、久住さんは、死保の敵になったので、余計にここから出られないとか」
俺は又、まずい事をしてしまったのではないのか。
「いいや。平気。黒羽の読み通りに、多分、どこの組織も手出しできないよ」
久住は、俺が訪ねてきた理由も察していて、織田に電話を掛けていた。
「さて、出かけるか……」
「いや、明日にしましょう。俺、夕食までに帰らないと封印されてしまうのですよ」
アバウトな約束だが、今から帰らないと夕食を作れない。
黒羽に何か買ってきて欲しいと頼むのもいいが、基本、食事は自分の料理がいい。
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