第一章 そのドアの向こう

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「俺が運転していて、助手席に咲楽がいた。後ろで、一平と亮平が真理子に歩いて 来いと言っていた……」  駅に近い位置なので、真理子に歩いて合流して一緒に騒ごうと言い、 真理子は了承して歩き出したと言った。 「……そこから先の記憶が無くて……」 「俺達も同様」  どうして死んでしまったのか、真理子は無事なのかは、全く分からないという。 「俺達の仕事は、菩薩を見つけ連れ戻す事だけど。菩薩がどんな人で、どんな姿 なのかも知らなくて……」  どうも、このメンバーは死保に来て初めての仕事で、しかも誰もベテランが いなかったらしい。
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