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夏輝は、真理子と合流していない事を願っていて、真理子には生きていて
欲しいと思っていた。
「俺は、妹の咲楽の下に弟もいて、高校生だったから連れて来なかった。
一平と亮平には兄貴がいて、結婚していて子供もいた」
でも、真理子は一人娘で、両親に溺愛されていたらしい。
「もしも、菩薩が存在するのならば、真理子は生かして欲しいと願うよ……」
だから俺が呼ばれてしまったのかと思ったが、そうでもないような雰囲気があった。
しみじみと真理子の心配をする夏槻を、一平と亮平が目を細くして、優しい表情で
見つめていた。
もしかして、夏輝を成仏させたくて、一平と亮平が菩薩を求めているのかもしれない。
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