はきだめに色盗り…前編

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 いいですよ。之成のくぐもった声が許可を出した。一際強く吸い上げられ、そのまま激しく上下する唇からは、空気の混じった淫音が鳴り響く。 「アッアッ……! イク……ッ!」  之成の口内に精を放ち、大きく息を繰り返す。だらしなく大の字に投げ出した身体は、荒い息に上下していた。 「あ……? おい!」  これで口淫は終わりだろうとの予想に反し、之成の舌はやや柔らかくなった刀身を再び喰み始めた。吐精したばかりの男根は感覚を鋭敏にし、みるみるまに更なる起立を見せつける。 「ちょ……待て……っ、そんな、したら……!」  静止を途中で飲み込んだ。口淫だけに飽き足らず、之成の手は顕になった双丘の谷間へと侵入を謀っていた。  ぐるぐると捻られた布を引き、その隙間へ長い指が忍び込む。手馴れた菊花はその指をいとも容易く飲み込んでいった。  堪らず腰がうねる。もっと奥へ、もっと刺激をと……。 「アア……――」  切ない吐息が空に舞う。 「それ、じゃ……足りねぇ……」  望む通りに、之成の指はその本数を増やし、菊花を淫らにかき混ぜた。香油で支度を済ませた淫花は、いやらしい音を立てて蠢いている。  そんな前戯なんか必要ないのだ。今すぐに突き立てて、奥まで抉って欲しい。 「なぁ早く……くれよぉ……」  懇願が口をついた。 「まだ、序盤ですよ?」  意地悪な声が降り注ぐ。     
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