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発狂するメリーさんと、冷静に返す貞子。
言葉なくしてこの絵面だけ見れば、よくあるハーレム物の漫画のように、女の子たちが取り合っている様に見えるのかもしれない。
「私ができる限り無残に、目は四方を向き、口からは泡を吹き、苦しみを与えずに苦しんで見えるように殺してあげると言っているんです。」
「僕が壁には血が飛び散り、四肢は千切れ、ド派手な死体として世に露出させてあげるって言ってるの!」
こんな内容でなければ。の話ではある。
「とりあえず、一旦二人とも出直して来てもらってもいいですか?ちょっと既に脳内パンク気味なもので」
よくよく考えると、相当態度のでかい提案だったと思う。殺されるかどうかの瀬戸際で、帰ってくれなんて、良く言えた。
「……仕方ありませんね。殺される側の希望もありますし、後日改めて伺いましょう。」
「こんな我儘ぼっちゃま今まで見たことないぜっ!」
正直、なんでそんな渋々なのかと、メリーさんのその喋り方にはてなマークが止まらないが、神様ありがとう。と声を大にして言いたい。ああ神様、先ほどは仕事しろなんて言ってすみませんでした。あなたがいてくれたから今の私がございます。
僕は無信仰でしたが、今回助けて頂いた神様はどこのお人でしょうか。私は今すぐにその宗教の門を叩き、貢物とともに一生あなた様について行くことを
「あれ……なんか……帰れなくない?」
誓いません一生誓いません許さん全ての教徒が許しても俺が絶対お前を許さない。
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