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甚八が「柳田、あの小娘の売上がすこぶるいいじゃねぇか。なぁ?」と言い、ノルマ表を見つめた。
幹雄は深々と頭を下げ「ありがとうございますっ!!」と言うと「この調子で、頑張れよ」と言いながら、丸めたノルマ表で幹雄の頭を軽く叩いて、去っていった。
幹雄は顔を上げると、甚八を睨みながら無言で髪の毛をセットし直した。
そこへタイミング悪く、純がやって来て「あっあの…車の用意が出来ました」と言うと「ゴチャゴチャうるせぇんだよっ!このガキがっ!!」と幹雄は言いながら、いきなりお腹を蹴り飛ばした。
「すっすみません!!」と純はうずくまりながら謝罪をすると、幹雄は一方的に殴ったり蹴ったりしていた。
それを他のチンピラたちは、助けることをせずにただただ呆然と見つめていた。
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