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待機していると「いやぁ…雨が降ってきたから、暇になるなぁ…」と和哉は大きなため息を吐きながら、大きな独り言を呟いた。 麻美は休みもなく働いていたため、眠ることにした。 しばらくして目が覚めて、ストレッチをしていると「アリサ、指名で120分。」と和哉の声がし、麻美は待合室へと向かった。 待合室に向かうと、英治が立ちながら上を見上げていた。 ふと見ると英治のスーツが濡れていて、麻美は慌てて駆け寄ると「おっ♪来た来た♪」と言い、立ち上がった。 麻美は急いで部屋へと招き入れ、ドアを閉めた。 「オイオイ♪どうしたぁ?」と英治が笑いながら言うと、麻美はタオルで濡れたスーツや髪の毛とかを拭き取った。 麻美は「風邪引いちゃいますよ!」と慌てて言うと「アハッ♪心配してくれて、あんがとさん♪いやぁ、雨が降ってきやがってよぉ…でも嬉しいお言葉、ありがとう♪」と言い、サングラスを取ると麻美の持っていたタオルで拭いてスグにまたサングラスをかけた。 麻美が「英治さん、サングラス外した方がいいと思います…」とぽつり呟くと「恥ずかしいから、ヤダ♪」と言い、ニカッと笑った。 その笑顔にドキドキしていると「さっ♪風呂だ風呂♪」と言い、麻美の頭をグチャグチャっと撫でると優しく微笑んで、お風呂場へと向かった。
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